浮動性のめまい|「補腎」の前に、命門の火(相火)を読む

一般弁証からMLMN 10層へ

症例: 60代女性。ふわふわ浮くようなめまい。耳鳴り、腰のだるさ、足の冷え、疲れやすい。舌は淡・胖、脈は沈細。

① 一般の弁証論治なら

腎虚(腎精不足)or 気血両虚。補腎、配穴:腎兪・太渓・百会。正しいが「回転性でなくふわふわ」という質と耳鳴りの絡みは?

② MLMN 10層で読むと

L1 先天加齢=先天の腎精が土台から目減り
L3 臓腑腎に加え肝血虚(血が頭を養えず"ふわふわ")
L7 三焦清陽が上焦へ昇らず頭が空虚に(=浮動性めまい)
L8 相火腎の相火(命門の火)が衰え、温煦不足で足が冷える
L10 時間加齢に伴う慢性・進行性。根治でなく"進行を緩める"設計

③ 何が変わったか

起点はL8相火の衰え(命門火不足)。単なる滋補でなく"火を温めながら精を補う"(陰陽双補)へ転換。めまいの質(浮動性=虚証)も三焦層で説明でき、瀉法を避ける判断につながる。

同じ「腎虚」でも、相火(L8)を読むと補陰か陰陽双補かが分かれる。
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