症例で見る10層弁証

一般弁証からMLMN理論へ。単一証では見落としやすい層を、6つの症例で比較します。

ここでは、臨床でよく出会う症状を「一般の弁証論治」と「MLMN 10層で読む」視点で並べます。目的は診断や処方の提示ではなく、臨床推論でどの情報が捨てられやすいかを可視化することです。

#症状起点になった層(一般弁証の盲点)
1冷えのぼせL8 相火
2不眠L3+L7 肝脾×三焦の痰
3慢性疲労L9 環境(外湿)
4慢性頭痛L5+L10 経絡×時間
5めまいL8 相火(命門火)
6月経痛L2+L9 寒/環境

冷えのぼせ

一般弁証は「腎陰虚」。でも10層で読むと、治療の起点はL8相火に移る。

慢性の不眠

肝火か脾虚かで迷う症例を、肝脾不和と三焦の痰として読む。

慢性疲労

気血両虚で補う前に、梅雨というL9環境を座標に入れる。

慢性頭痛

肝陽上亢・血瘀に、後頭部の経絡と夕方悪化の時間軸を足す。

浮動性のめまい

補腎の前に、命門の火と清陽の上昇を読む。

月経痛

気滞血瘀に見落としがちな寒と周期を重ねる。

次に読む: 10層で読む臨床推論の全体像は MLMN理論、参照環境としての設計は 東洋医学臨床推論支援システム をご覧ください。