症例: 40代男性。後頭部〜首の締めつける頭痛が週の半分。肩こり、目の疲れ、夕方悪化。デスクワーク。舌は暗紅・瘀点、脈は弦渋。
① 一般の弁証論治なら
肝陽上亢/気滞血瘀。平肝・活血、配穴:太衝・風池・合谷。一見完結だが「なぜ夕方か」「なぜ後頭部か」が残る。
② MLMN 10層で読むと
| L2 病因 | 労倦(長時間デスクワーク)=持続的な気の停滞 |
|---|---|
| L4 気血津液 | 気滞から血瘀へ進展(暗紅・瘀点・渋脈) |
| L5 経絡 | 後頭部=太陽経/督脈のライン。局所の経絡阻滞 |
| L7 三焦 | 上焦の気機が塞がれ清陽が頭に昇れない |
| L10 時間 | 夕方悪化=日中の気消耗の蓄積 |
③ 何が変わったか
全身狙いの平肝活血でなく、L5経絡(太陽経ライン)+L10時間(夕方=消耗のピーク)から、経絡に沿った局所処理+"日中の気を保つ"時間戦略へ。同じ活血でも「どこを・いつ」が具体化。
経絡(L5)と時間(L10)で、「どこを・いつ」治療するかが決まる。