月経痛|「気滞血瘀」に見落としがちな"寒"と"周期"

一般弁証からMLMN 10層へ

症例: 30代女性。生理前〜1日目に強い下腹部痛、経血に塊、乳房の張り、イライラ。温めると楽。舌は暗・瘀斑、脈は沈弦。

① 一般の弁証論治なら

気滞血瘀の痛経。理気活血、配穴:三陰交・血海・太衝。定石だが「温めると楽=寒」の要素が抜ける。

② MLMN 10層で読むと

L2 病因ストレス(肝鬱)+冷え(寒邪)の複合
L4 気血津液気滞血瘀に寒凝が重なる(温めると楽=寒凝血瘀)
L3 臓腑肝(疏泄)+衝任脈(胞宮)
L9 環境冷え・寒冷環境で悪化(外寒が引き金)
L10 時間生理周期に完全連動=周期のどの相で治療するかで効果が変わる

③ 何が変わったか

理気活血だけでは寒(L2・L4)を見落とし痛みが残る。温経散寒+活血(温経湯・少腹逐瘀湯系)へ。さらにL10時間層から「排卵後〜月経前に先手で介入する」タイミング戦略が加わる。

病因(L2)・環境(L9)で"寒"を、時間(L10)で"いつ介入するか"を読む。
関連ページ: 症例一覧MLMN理論10層で読む臨床推論を支えるシステム